
オープニングプレゼンテーション:AIの進歩とMNTSQの歩み
今回のMNTSQ User Meeting 2025のテーマは「AI時代における法務の未来戦略と、変革期を乗り越えるヒント」。
MNTSQらしく飾られた、TRUNK(HOTEL)CAT STREETを会場にて、イベントが開催されました。

まずは、MNTSQ代表取締役の板谷隆平による、オープニングプレゼンテーションで幕を開けました。

板谷より、2025年5月に森・濱田松本法律事務所外国法共同事業と業務提携を締結したことをご報告。これにより、西村あさひ法律事務所・外国法共同事業、長島・大野・常松法律事務所に加えて、日本の法務ノウハウがMNTSQに結集する体制がさらに進化したことをお話させていただきました。
続いて、今後生成AIが契約業務で活用される上で課題となる「ハルシネーション」(AIが事実に基づかない情報を生成する現象)のリスクについて言及。MNTSQが考える、Playbook(プロンプトエンジニアリング)、RAG(検索拡張生成)についての見解を語りました。また、MNTSQの今後のプロダクト方針、2025年秋サービスリリース予定の「AI契約アシスタント機能」について、デモンストレーション画面も交えてご紹介いたしました。
パネルディスカッション:各社のリアルなAI活用事例とAIへの期待
オープニングプレゼンテーション後は、参加者の皆さまに3つのテーマ、「AI活用の現在地」「AIに期待していること」「意見交換したいこと」をご提示し、テーブルごとにディスカッションを行っていただきました。


そのディスカッションの内容を踏まえ、各社のリアルな声を聞くため、代表者を壇上にお招きし、パネルディスカッションを開催しました。

登壇いただいたのは、兼松株式会社の團章一郎氏、キヤノンメディカルシステムズ株式会社の坂東弦氏、ミネベアミツミ株式会社の金子佳民氏、そして株式会社ラックの志々目隆則氏の4名です。
パネルディスカッション:AI活用の現在地
AI活用の現在地について、ラック社の志々目氏からは、システム開発とサイバーセキュリティを主力事業とする同社においてもともと生成AIの活用に積極的に取り組んでいたところ、本年、TOBによりKDDIの子会社となり、社内での生成AIの利用が一層加速している現状を共有。「技術者はコード作成に、事業部は業務に、生成AIを活用することが一般的になっている。」と語り、法務分野に限らない広範な活用が始まっていることをお話しいただきました。

また、キヤノンメディカルシステムズの坂東氏は、「会社としてMicrosoft Copilotが使える状況だが、まだ活用方法をこれから探す段階」と述べ、個人的に色々と試されているものの、企業としての利用はこれからだという率直な意見を共有いただきました。
パネルディスカッション:AIに期待していること
これからのAIに期待することについて、兼松社の團氏は「ハイリスクで高難易度の業務をこなせる人材を育てる上で、AIに役立ってほしい」と述べ、「AIを使いこなせる人材が最も重要であり、AIに代替されない人材を作りたい」という展望を語られました。

一方、ミネベアミツミ社の金子氏は「Alexaの世界を目指してほしい」とユニークな期待を表明。事業部門からの質問に対し、法務担当者が、AIを「アシスト」としてではなく、まるで「パートナー」のように活用し、多くのことを任せられる存在になってほしいという思いを語られました。

ディスカッションと交流:同じ課題に向き合う方とつながる時間
パネルディスカッション後には、再度テーブルディスカッションが行われました。参加者の皆さまには、MNTSQが準備したワークシートを用いて手を動かしながら、ご自身の現在の関心や得たい情報など思考の整理をしていただき、それをもとに同じテーブルの他社の参加者さまと活発に意見を交換いただきました。

最後の懇親会では、同じ課題意識を持つ参加者さま同士でより深く情報交換を行い、生成AIという共通のテーマを通じて、業界を超えた貴重なネットワークを築く機会となりました。
ゲストインタビュー
懇親会では、ゲストの皆さまに、MNTSQのプロダクトについて直接お話を伺いました。
その一部をご紹介いたします。
MNTSQを使ってよかったポイント
「自動で書類が取り込まれ、サンプル契約書が検索で一発で見つかるようになったことです。MNTSQ導入前は過去の案件を探すのが大変でしたが、欲しい契約書がすぐに見つかり、とても助かっています。」(兼松株式会社/深瀧さま)

MNTSQに期待していること
「AIを活用したナレッジの運用をさらに効率化してほしいです。現状でも過去ファイルの検索はできますが、提案機能などをさらに強化していただくことで、より広く活用されることを期待しています。」(株式会社講談社/蕭(しゃう)さま)

MNTSQ導入を検討している方へのメッセージ
「大変優れたプロダクトです。もし今足りない部分があったとしても、クラウドサービスならではの継続的なアップデートにより、今後さらに進化していくことが期待できます。ぜひおすすめします。」(三菱自動車工業株式会社/小原さま)

法務部門におけるAI活用の現在地を共有し、未来に向けた具体的なビジョンを描く、示唆に富んだイベントとなりました。今回のMNTSQユーザーミーティングで得られた知見が、今後皆さまの業務の一助となれば幸いです。
「MNTSQ Meeting 2025」開催のお知らせ

この度、大型オフラインイベント『MNTSQ Meeting 2025』 を、東京と大阪の2会場で開催することになりました。今年のテーマは、「契約は、AIが交渉する時代へ」。
AIの進化がもたらす契約交渉の未来像と、法務に求められる新たな役割について、第一線で活躍されているスピーカーの皆様とともに探ります。
今回のMNTSQ User Meeting 2025のレポートをご覧いただき、ご興味をお持ちいただけた方は、ぜひご参加をご検討ください。MNTSQユーザーではない方も大歓迎です。
契約業務や法務DXに関心のある方、AI活用による業務変革を検討中の方におすすめです。当日は参加者の皆様同士で交流を深めていただける機会も設けておりますので、法務関係者との情報交換の場としてもご活用ください。
この機会に、未来の法務の姿を一緒に描いてみませんか?
皆様のお申し込みを心よりお待ちしております。
【開催概要】
新しい法務のあり方を考える
MNTSQ Meeting 2025 契約は、AIが交渉する時代へ
公式ページはこちら:https://info.mntsq.com/meeting2025/
<東京会場>
■ 日時:2025年9月19日(金)14:30~18:00
■ 場所:TODA HALL & CONFERENCE TOKYO
■ 参加費:無料
■ 定員:340名
<大阪会場>
■ 日時:2025年10月6日(月)14:30~18:00
■ 場所:梅田サウスホール
■ 参加費:無料
■ 定員:200名
【お申込みはこちら】
▶︎ 東京会場(9/19)に申し込む
▶︎ 大阪会場(10/6)に申し込む
・ 東京会場・大阪会場のどちらも事前登録制となりますので、お申し込みフォームよりご登録をお願いいたします。
・ お申し込みが定員に達した場合、抽選とさせていただきます。
・ ご当選結果はメールにてご案内いたします。